あの味の素が、40~69歳の女性500名を対象に、「若さ」に関する意識調査を実施し結果をリリースしています。
年齢よりも下に見られるという人の割合が66%・・・
その見た目年齢の平均が「マイナス6.3才」・・・
そして、見た目年齢の決め手は「肌」と考える人は約90%。
そのためにサプリメントを摂っている人は56%で、
内訳は、コラーゲンが62%でトップでした。
この調査の目的は、同社が「コラーゲンの合成速度が30%アップするアミノ酸組成を発見した。」という結論に結びつく流れになっています。
大手がリリースする記事を細かく批評する立場ではないのですが、大手でも良くわかっていないと思う部分がありました。
「コラーゲンは高分子で、アミノ酸がらせん状に結合しているため、ヒトの消化管(消化液)では分解しきれないという特徴があるとのこと。コラーゲンを摂取す
る上では、食べた「量」よりも、「分子の大きさ」に注目する必要があり、最近では「超低分子コラーゲン」というものがあるが、コラーゲンの分子が小さい
と、体内に吸収されやすくなる。」
という部分です。
現在のサプリメントでは、ほぼ全て低分子化されたコラーゲンペプチドが使用されています。
そもそも、食事でもコラーゲンそのものを食べることはほとんどありません。
生肉を食べる時くらいなのです。
ここに、目的につなげる微妙な誘導が感じられました。
また、コラーゲンサプリ摂取の意義としては「肌コラーゲンの合成速度(サイクルの回転速度)」に注目していますので、この点は同意できます。
そして、目的の「コラーゲンの合成速度が30%アップするアミノ酸組成を発見した。」につながるわけですが、
そのアミノ酸は、「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」「グルタミン」です・・・
・・・全部、コラーゲンペプチドに含まれているアミノ酸でした。
もう一度、よーく読んでみると、
30%アップするのは「紫外線照射下(日常生活に近い形で)」という条件がありました。
コラーゲンサプリを摂る意識の人たちは、紫外線は真っ先に避けると思うのですが・・・
今日はちょっと意地悪な日記になったかもしれませんが、大手でもこんなリリースをちょくちょく出しているので、レビューしてみました。
2012/8/10