サプリメントの流通①「百貨店ルート」
今回は、「サプリメントの流通について」と題して、私の長い経験をもとにお伝えいたします。
最近でこそ、インターネットでの流通が非常に多くなってきましたが、インターネットでの販売が無い頃のサプリメント(健康食品)はどういうルートで販売されていたのでしょうか。
大きく分けて、
- 百貨店ルート
- 薬系ルート
- 専門店ルート
- テレビショッピング
- システム販売
- 訪問販売
- 通販(紙媒体)
大体これくらいでしょうか。
もし、もうひとつあるとすれば「バイブル商法」で、中には悪質で摘発され逮捕者まで出たこともありました。
最近はほとんどなくなりましたが、販売手法としては残念ながら残っています。
サプリメントの悪いイメージの象徴でしょう。
さて、上記の順番は「信頼性」を基準に並べました。
もちろん、個々にはどのジャンルでも信頼性の高い販社はありますが、「全体として見て」比較しました。
1~3は店舗を構えていますので、一度でも信頼性を損なうような商品を扱えば、お店の存亡にかかわりますから、商品選定は非常にシビアで慎重です。
例えば、百貨店にサプリメントを納入する場合、使用原料・製造工程・衛生試験・成分分析・残留薬物等々、製品のあらゆる情報の提出を要求されます。
もちろん、全ての原料についても同様の情報が必須です。
「企業秘密」は、まず通りません。
そして、百貨店内部にも品質管理専門の部署があり、提出された情報をすべて確認されます。
ただし、百貨店によってはその作業の大部分をテナント会社に委託している場合もありますが、審査レベルは同じです。
ですから、百貨店の健康食品売り場でサプリメントを購入するのが一番安心だと言えます。
ただ、テナント料が元々売上の30%前後もかかっており、さらに人件費なども加わりますので、あまり安いものは少ないのが現状です。
「安心」に支払う金額が大きいのが「百貨店」ですね。
薬系以下については、これから順にお伝えしていきますので、今日はここまでとします。
2010/10/11