コラーゲンとたんぱく質
コラーゲンと通常食べている肉や魚や卵などのたんぱく質との違いについて、改めてご説明いたします。
まず、アミノ酸組成です。
通常のタンパク質は、アミノ酸スコア100で栄養学的には良質なタンパク質です。
コラーゲンは、必須アミノ酸の内トリプトファンというアミノ酸が含まれておらず、アミノ酸スコア0で栄養学的には良質なタンパク質ではありません。
そして、コラーゲンには他のタンパク質には無いヒドロキシプロリンというアミノ酸が含まれ、グリシンというアミノ酸が約三分の一も含まれバランスも偏っています。
次に、消化吸収について、
通常のタンパク質は、アミノ酸に消化されて血中に吸収されます。
コラーゲン自体は、消化されずに排泄されますが、加熱調理されたり変性温度の低い魚のコラーゲンはゼラチンとして食べています。
また、サプリメントではゼラチンを低分子化したコラーゲンペプチドとして食べています。
そして、ゼラチンもコラーゲンペプチドもアミノ酸に消化されるのですが、100%は消化されずに20~30%は数個のアミノ酸がつながったままのオリゴペプチドとして血中に吸収されるのです。
そのオリゴペプチドの中で多いのが、プロリンとヒドロキシプロリン、ヒドロキシプロリンとグリシンという組み合わせのジペプチドです。
「ジ」とは、2個という意味で、3個だと「トリ」となります。
前記のジペプチドの組み合わせに共通するのが、ヒドロキシプロリン。
コラーゲン特有のアミノ酸です。
このヒドロキシプロリンが人の消化酵素ではなかなか切り離しにくいアミノ酸なのです。
そして、血中に吸収されても数時間はペプチドのまま血液の流れに乗って体内を巡るということがわかっています。
体内で行われるコラーゲンの代謝は、古い劣化したコラーゲンを酵素が分解し、分解されたコラーゲンはアミノ酸やオリゴペプチドとして血中に排泄されます。
そして、コラーゲンを生成する細胞が分解されたことろに新しいコラーゲンを生成します。
これらの、関連性に着目した研究が進んでいるのです。
ぜひ、健康のためにコラーゲンペプチドの継続をお試しください。
2012/12/5