コラーゲンペプチドが使われる理由
現在の「コラーゲン配合」というサプリメントやドリンクでは、ほぼ全てに「コラーゲンペプチド」が配合されています。
コラーゲンが配合されているのではないのです。
しかし、コラーゲンと表現しています。
当サイトでは、これまで何度も説明してきましたが、
コラーゲンペプチドとは、豚皮や魚の鱗や皮から加熱抽出したゼラチンを酵素で低分子化したものです。
ですから、状態が変わっても、元のコラーゲンもコラーゲンペプチドも、その構成するアミノ酸は同じなのです。
そこで、一般的に分かりやすい「コラーゲン」と表現しているわけです。
では、ほとんどのサプリメントやドリンクに、なぜコラーゲンペプチドが使われているのでしようか?
少し以前は、ゼラチンを配合しているサプリメントもありました。
ところが、ゼラチンでは、熱すると溶けて、冷やすとゲル化し固まるのです。
ドリンクも含めて、サプリメントの加工では必ず「殺菌工程」があります。
一般的な殺菌工程は「加熱」です。
すると、ゼラチンでは、加熱殺菌をすると変質してしまう可能性が高くなり、粉末や顆粒、ドリンクなどには向かなくなります。
コラーゲンを色々な形で製品化したいという需要があったのです。
そこで、ゼラチンを低分子化したコラーゲンペプチドは加熱しても性質が変わらないということで、一気に普及したのです。
よく「吸収性を高めるために低分子化しました。」という説明を見ますが、正確には?です。
コラーゲンの加工性を高めたいという需要があったから、低分子化したコラーゲンペプチドが生まれたのです。
結果として、低分子なのでゼラチンより吸収性が良くなったというわけです。
コラーゲンペプチドがサプリメントやドリンクに使われる理由は「加工性」です。
2012/3/24